ドラえもん のび太と

 4本借りてきたー。いつのまにかダグラムがあって狂喜したけど1、2巻借りられててがっくり。


・宇宙開拓史

超空間を隔てた宇宙の話。超空間のおかげで向こうの一日がこちらでは一時間とかだから、作品上では、コーヤコーヤ星は遠く離れたどこかの星という扱いだったけど、もしかすると未来の地球文明かもね。開拓惑星で大量に採掘される、この文明の中心的なエネルギーを作り出せるクリスタルを自社のものとするために、開拓民たちに対して地上げのようなことをする工業会社の社員がメインの敵という渋い話でまず吹いた。ギラーミンという殺し屋(苦笑)も登場するのですが、木の枝もへし折る威力を持ったショックガンを眉間に受けてたぶん死亡。嘘みたいだろ、こんな(略)。死亡といえば、途中でのび太の放ったゴム弾をビックライトで大きくさせて敵のUFO型戦闘機を撃破するというシーンがあるのですが、全機ゴム弾が中心部を貫通しているのでおそらくSATSUGAIしていると思ったが、そんなことはなかったぜ。長編2作目なのですが、この辺だとテンプレとしての冒険じゃなくて、結果としての冒険という感じがして素直に面白い。F先生の脚本力は偉大。

コーヤコーヤ星を含むこれらの星系は重力が弱く(クリスタルの生み出すエネルギーのせいらしい。わかるようなわからんような)、比較的重力が強い地球で生活しているのび太が超人に。ところで、文明の中心的アイテムが反発エネルギーを生み出すクリスタルなので、地球の未来の文明と違うのだろうか、という疑問が。この作品での文明はすでに最低でも2つの星系を行き来できるレベルにあり、ワープ・レーザーなんでもござれ(この辺の文明の先進はクリスタルによるエネルギーの大きさに比例するのだろうか)。こういう状況だと、戦争だ云々よりもまず文明の生存圏拡大を目指すという状況は、あり得るのだろうか。作中で、国家とかそういった部分は当然影も形もみえません。しかしながら、レーザーや惑星破壊装置といったえげつない兵器があるわけだから、昔かなりひどい戦争があって、その後に人口が爆発的に増えて惑星を開拓してるに違いない、と妄想自己解決。ところで月の開拓民が地位向上を求めてゲリラをする『ダロス』という押井作品が(ry

 ああ、次は大魔境だ……。