映画の日に観てきたもの

最終兵器彼女

 もうこれは外せない

 この作品の実写映画化の情報を聞いて以来、激しい恋でもしたかのようなトキメキが続いていたのは言うまでもないことですが、それがようやく目の前に! 徹夜で迎えた映画の日の一本目にこれを持ってくるあたり私の愛の深さがお分かりいただけるでしょうか。そんな私が観るサイカノ。感想はちょっぴり辛口になるかもしれないけど仕方がないよね。ああ、もうじき始まるぞ。楽しみだなぁ、ワクワクテカテカ……。


 上映終了後

 いや面白かったですよ、高校生の自主制作映画にしては。シュウちゃんがメガネかけてないのは周りにメガネかけた友人がいなかったからです。テツ先輩は棒読みだったんじゃなくて、あれは北海道の特殊な方言を完璧にマスターしたからああいう口調になったんです津田寛治とかがチョイ役で出てたのは……ほら、親戚だったりするんですよ、間違いない。


 ああ、じゃあ言い方を変えましょう。3つ用意しましたから好きなのを選んで納得してください。

1─面白かったよ、『鉄人28号』の実写映画くらい。
2─北京原人』並に面白かったよ。
3─つまらなかったね…、『デビルマン』よりも。


 面白いか面白くないかで言うなら、体調を悪くするくらい面白くないんですが。なんでしょう、私はあんまり俳優の演技に関してはとやかく言わない人だったはずなんですが、とりあえず主要人物総入れ替えしたくなった映画はたぶん初めてです。おまけに話の展開がストーリーをただなぞっているだけなので、別段目新しいものはないわけで。もう語るのも面倒なくらい面白く無かったです。というか、あの漫画の手法をそのまま映画で使おうったって無理な話ですよ。せっかくだから根本の設定だけ生かして他の設定全部変えちゃえばまだネタになったかもしれないのになぁ。とりあえず須賀大観という監督は私のブラックリストに載りました。



THE有頂天ホテル

 特に語る言葉もなく。100点満点中90点以上はかたい映画です。笑いたい、楽しみたい人はどうぞ。どんな用途でも楽しめる映画です。いや、この日観た中で一番面白かったのは間違いなくこれなんですけどね、淡白な感想になってしまうのは私がお終い人間だからです。



オリバー・ツイスト

 当日徹夜で行ったので、正直なところ3本目は寝るだろうな…と思いながらも、中だるみとかする(自主規制)映画でなければ寝ないのは実験済みなので、前情報まったくなしで突撃しました。信じてるよオリバー坊や(慈愛に満ちた目で)


 まぁ結果から言うと「裏切ったな! 僕の気持ちを裏切ったな!」という惨劇に。いや、私が寝たのは5分くらいですよ、おそらく一番盛り上がった悪人が死ぬシーンだけで。あれ、おかしいな。まぁいいや。

 なんでしょうね、周りの反応は決して悪いものではなかったと思いますよ。隣のカップルは「最後で泣けたよ〜」と言ってましたし、合流した銀さんも面白かったと言ってました。私としても直後の感想としては地味にいい映画だったし、間違ってはいないと思います。序盤でオリバーがロンドンへ徒歩で向かうシーンなんて胸が躍りましたし、悪人が発狂していたシーンなんかは胸が痛みました。光るところもある、普通の映画。そういう評価だったんですが一日経って考えてみるとですね、若干評価が変わりました。

 この映画のストーリーを簡単に説明すると、

 孤児のオリバーは自分が純朴で善良な顔立ちをしていることを理解していたので、自由気ままに行動しても、その顔にコロリとだまされて誰もが手助けをしてくれます。最終的には貧民街での仲間たちをきっぱりと捨てて貴族の養子となって、幸せに暮らしました。めでたしめでたし…。

 オラこのオリバー坊やが一番の悪人に見えてきたぞ。